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はじめに 2026-08 更新

シンガポールの生活費はいくら

世帯構成と生活水準の2軸で、月々の総額と費目別の内訳を示します。

本記事の情報は参考目的です。制度は変更される場合があります。最新情報は各提供元の公式サイトでご確認ください。

シンガポールの生活費は月いくらか

生活費は世帯の人数だけでは決まりません。同じ4人家族でも、住むエリアと外食の頻度で月額は倍近く変わります。ここでは世帯構成と生活水準の2軸で総額を示します。

世帯節約寄り標準余裕あり
単身S$3,200S$5,200S$9,200
夫婦のみS$4,800S$8,200S$14,000
夫婦+子1人S$6,100S$9,800S$17,000
夫婦+子2人S$7,200S$12,900S$22,000

いずれもコンドミニアムに住む前提の月額で、インターナショナルスクールの学費と車の所有費は含みません。この2つは金額が大きく、含めると生活費の輪郭がぼやけるためです。後述の「別枠で見るべき大きな支出」で扱います。

3つの水準の意味

節約寄りは北部などの郊外に住み自炊が中心。標準は東部や住宅地に住み外食と自炊が半々。余裕ありは中心部の広い物件に住み外食が中心、という想定です。各費目の金額は当サイトの個別記事の相場レンジを積み上げて算出しています。

家賃が総額の5割台を占める

費目別に分解すると、どの世帯・どの水準でも家賃が総額のおよそ5割から6割を占めます。生活費の話は、実質的にほぼ家賃の話です。

費目単身夫婦のみ子1人子2人
家賃S$3,000S$4,500S$5,000S$7,000
食費S$900S$1,600S$2,100S$2,600
交通費S$150S$300S$350S$400
光熱費・通信費S$250S$300S$350S$400
医療・保険S$200S$400S$600S$800
その他(日用品・被服・娯楽)S$700S$1,100S$1,400S$1,700
合計S$5,200S$8,200S$9,800S$12,900

標準水準での家賃比率は、単身で約58%、夫婦のみで約55%、子1人で約51%、子2人で約54%です。裏を返すと、食費や光熱費を切り詰めても総額はさほど動きません。月S$1,000の差をつくりたいなら、エリアを一段郊外に振るか間取りを一つ落とすほうが早いということです。

エリア別・間取り別の家賃相場は家賃・住まいの相場で詳しく扱っています。予算を決める順番としては、先に家賃を決めてから残りを配分するほうが破綻しにくいです。

費目別の中身

家賃

日本のマンションにあたるコンドミニアムが外国人の賃貸先として最も一般的です。1BRでウッドランズなど北部ならS$2,000台から、オーチャードなど中心部ならS$3,500以上。3BRになると北部でS$4,000台、中心部ではS$8,000を超えます。通勤先と学校の位置が決まれば、住むエリアはかなり絞り込めます。

食費

下限の低さがシンガポールの特徴です。ホーカーセンターなら1食S$4から8で、毎食ホーカーにすれば1人月S$200台に収まります。一方でレストランは表示価格にサービス料10%とGST9%が乗るため、支払総額は表示の約1.2倍になります。日本食レストランを日常的に使うと食費は跳ね上がります。詳細は食費の目安を参照してください。

交通費

MRTとバスは距離制で、基本サービスのカード運賃はS$1.28から2.57です(2025年12月27日改定)。MRTとLRTに現金運賃はなく、カードかタッチ決済でしか乗れません。バスは現金でも乗れますが、S$2.10から3.20と割高になります。乗り継ぎは1回の移動として総距離で運賃が決まり、初乗りが再課金されません。平日(祝日を除く)に7時45分より前に鉄道の改札を通ると、鉄道区間の運賃から最大S$0.50が引かれます。通勤者は基本のバス・MRTが乗り放題になる月S$122の定期券が事実上の上限になります。

光熱費・通信費

電気料金は四半期ごとに改定されます。2026年7月から9月の家庭向け規制料金は1kWhあたり34.78セント(GST込)で、前四半期から17%上がり過去最高の水準です。民間アパート・コンドミニアムの月平均消費量は522.0kWh(2024年実績)なので、電気代は月およそS$182。戸建てでは月平均1,208.2kWhで約S$420になります。水道は3つの料金の合計でS$3.24/m³(GST別)です。詳細は光熱費・通信費で扱っています。

医療・保険

外国人は公的な医療費補助の対象外で、公立病院でも市民やPRより高い料金が適用されます。民間の医療保険は法律上の義務ではないものの、実質的な前提と考えたほうが安全です。大人1人あたり入院保険で月S$100から200、外来込みの総合保険で月S$200から500が目安になります。医療・保険費用で詳しく扱っています。

日本と比べて何が高く、何が安いか

物価が高いと一括りにされがちですが、上がるものと下がるものがはっきり分かれます。

費目日本との比較理由
家賃大きく高い国土が狭く供給が限られるうえ、外国人の需要が特定エリアに集中する
突出して高いCOE(車両所有権証明書)が必要で、2026年8月の入札では小型車枠で約S$124,000
医療高い外国人は公的補助の対象外。民間保険の保険料が固定費として乗る
日本食・日本の食材高い輸入品のため。日常的に使うと食費が2倍近くになる
公共交通安いカード払い・基本サービスの上限がS$2.57。通勤者は月S$122の定期券で頭打ちになる
外食の下限安いホーカーの経済飯が1皿S$3.74(2025年平均)。サービス料の慣行がなく、屋台の多くはGST非登録
通信安い光回線は5Gbpsの通常料金が月S$70前後、SIMのみのプランは格安系が月S$8から、大手3社が月S$15から80

つまり住居費と車という固定費が重く、日々の食事と移動は選び方しだいで抑えられる構造です。日本と同じ生活を再現しようとするほど高くつき、現地の選択肢に寄せるほど下がります。

別枠で見るべき大きな支出

上の表に入れていない支出のうち、金額が大きく世帯によって有無が分かれるものが3つあります。

インターナショナルスクールの学費

子どもを帯同する世帯では、学費が生活費とは別に最大の支出になります。学校と学年によって幅が大きいため、教育・学校カテゴリで個別に確認してください。上の試算に学費を含めていないのは、含めると世帯間の比較ができなくなるためです。

車の所有

COEは車を10年間所有する権利で、入札で価格が決まります。2026年8月の第1回入札では小型・低出力車のカテゴリAが約S$124,000、大型・高出力車のカテゴリBが約S$130,000でした。車両本体とは別にこの金額がかかるため、多くの日本人移住者は車を持ちません。交通費・移動コストで扱っています。

住み込みのヘルパー

共働き世帯では外国人家事労働者を雇うのが一般的です。給与のほかに雇用主が納める雇用税が月S$300かかり、食事・住居・医療費も雇用主の負担になります。給与と雇用税だけで月S$950が制度上の下限で、これに保険料と食費が乗ります。雇用税の軽減はシンガポール国籍の家族がいる世帯が対象のため、EPで滞在する日本人世帯は通常は満額です。詳細はヘルパー(家事労働者)を雇うで扱っています。

自分の条件で試算する

ここまでは代表的な世帯モデルの数字です。家族構成とエリア、生活スタイルを入力して自分の条件で概算するなら、生活コスト概算ツールが使えます。

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