本記事の情報は参考目的です。制度は変更される場合があります。最新情報はMOM(人力省)等の公式サイトでご確認ください。
シンガポールの学校の種類
シンガポールで子供が通える学校は大きく3種類あります。日本人家庭はどれを選ぶかによって、費用・英語環境・将来の進路が大きく変わります。
① インターナショナルスクール(IS)
外国籍の子供が主な対象。100校以上あり、カリキュラム・学費・校風は学校によって大きく異なります。英語が主要言語で、授業はすべて英語です。
| カリキュラム | 特徴 | 進学先 | 英語力の目安 |
|---|---|---|---|
| IB(国際バカロレア) | 探究型・批判的思考重視。世界標準。 | 世界中の大学 | 高い英語力が必要 |
| 英国式(IGCSEなど) | 英国大学入試に連動。論述力重視。 | 英国・旧英連邦大学 | 高い英語力が必要 |
| 米国式(AP/SAT) | 米国大学受験に対応。単位制。 | 主に米国大学 | 高い英語力が必要 |
| バイリンガル(英日) | 英語+日本語で学ぶ。日系校に多い。 | 日本・海外どちらも | 英語は段階的にOK |
② 現地政府系学校(MOEスクール)
シンガポール政府が運営する公立学校。主にシンガポール市民・永住権(PR)保有者向けですが、一定条件で外国籍も入学できます。
- ✓授業はすべて英語(1987年以降)
- ✓学費が非常に安い(市民はほぼ無償、外国人でも年間S$5,000〜15,000程度)
- ✓学習水準が高く、競争が激しい(PSLE・O-Levelなどの統一試験あり)
- ✓子供の英語力・学力が一定水準必要
- ✓外国籍の場合は「International Student Scheme(ISS)」で申請
- ✓定員に空きがある場合のみ入学可(不確実性が高い)
③ 日本人学校・補習授業校
日本のカリキュラムに準じた教育を提供。日本への帰国を前提とした家庭に適しています。
- ✓シンガポール日本人学校(小・中学部):全日制
- ✓シンガポール補習授業校:土曜日のみ。インターナショナルスクールと併用するケースが多い
- ✓授業は日本語。英語力はインターナショナルスクールより低い水準でOK
- ✓費用は比較的リーズナブル
学校選びの判断軸
| 判断軸 | 現地校 | インターナショナルスクール | 日本人学校 |
|---|---|---|---|
| 費用 | ◎ 安い | △ 高い | ○ 中程度 |
| 英語教育 | ◎ 高水準 | ◎ 高水準 | △ 限定的 |
| 日本語維持 | ✕ | △(補習校と併用で可) | ◎ |
| 海外大学進学 | ○ | ◎ | △ |
| 日本帰国後の適応 | △ | △ | ◎ |
| 入学のしやすさ | △ 限定的 | ○(費用が課題) | ○ |
| 親の英語力 | 必要 | 不要〜あると良い | 不要 |
| 子供の英語力(入学時) | 必要(学年による) | 不要〜あると良い | 不要 |
親・子供の英語力について
インターナショナルスクール
- ✓子供の英語力:多くの学校でEAL(English as an Additional Language)サポートがあるため、入学時は英語力ゼロでも入学できるケースが多い。ただし学年が上がるほど英語力が求められる。
- ✓親の英語力:学校とのコミュニケーション(面談・メール等)はすべて英語。日常会話レベルは必要。
現地政府系学校
- ✓子供の英語力:入学試験あり。ある程度の英語力が必要(学年によって基準が異なる)。
- ✓親の英語力:学校とのやり取りはすべて英語のため、実用的な英語力が必要。
学校選びの基本的な考え方
シンガポールに長期滞在・永住を検討しているなら、インターナショナルスクール or 現地校で英語教育を優先するのが一般的です。数年の駐在・将来は日本に帰国する予定なら、日本人学校+補習授業校の組み合わせを選ぶ家庭も多いです。